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その話を聞いたとき、回向院(えこういん)の茂七は栗飯を食っていた…。こんな書き出しで、宮部みゆき著『本所深川ふしぎ草子』の第四話「落ち葉なしの椎」は始まっている。この小説は、伝承されていた「本所七不思議」を題材に、七話からなっている。江戸時代の市井の話を「人情物」として、情感をこめて描いている。
宮部みゆきといえば、いま映画が上映されている『模倣犯』の作者でもある。この人は、『火車』、『理由』という現代の社会問題に迫るミステリー小説も書くのに、このような時代小説も書いている。
私は、時代小説が好きで、池波正太郎、藤沢周平、司馬遼太郎…、なかでも池波正太郎の大ファンである。宮部の『本所深川ふしぎ草紙』もなかなかいい。
この小説など宮部の時代小説を原作に、昨年からNHKの「金曜時代劇」で、「茂七の事件簿・ふしぎ草紙」がテレビドラマとして登場した。私はすでに原作を読んでいたが、ちょうど選挙のころだったか、活動を終えて、そのテレビを見ながら涙を流していたら、側にいた後援会の人たちに笑われた。
最近、「茂七の事件簿・新ふしぎ草紙」として、またシリーズではじまっている。時代劇大好き人間の私としては、毎回楽しみにしている。
ちなみに、いまは山本一力がいい。『あかね空』を読んで、『蒼龍』を昨日読んだところである。
(2002年7月19日) |